グループトーク機能をチャット形式にしました
グループトークとは
グループトークは、メンタリングの日程調整や知財の相談などオープンには会話しづらい内容を、投稿者とメーカー担当者に話していただく場として設けておりました。
今後は、コンセプト改善に必要なメンバーを招きいれてチームを作り、一つのコンセプトを商品化・事業化に向けて具体化していくためのコミュニケーションの場として使っていただくことを想定しています。
目的に合わせて、コミュニケーションの形式も整えていく必要があると考えています。
スレッドとチャット
もともとグループトークに採用していたスレッド形式のコミュニケーションは、話題毎にスレッドを分けられるメリットがあるものの、複数の議論の進行を追いづらいなどのデメリットもありました。
一方チャット形式のコミュニケーションは、複数の議論が1つの場で行われるため、1つ1つの議論に結論を出しながらでないと議論が発散してしまうといった側面があります。しかし、「1つ1つの議論に結論を出す」ということはコンセプト改善のためには、むしろ大切になってくるのではないでしょうか?
何に結論を出すべきか
コンセンプトの根幹の部分が詰まっていなければ、詳細をいくら考えても本末転倒になってしまいます。チャット形式でコンセプト改善を行う場合には、「いつまでに何に結論を出すべきか」、ということが明確でなければ、期日までに根幹から詳細まで詰まったよいコンセプトに改善することは難しいかと思います。
そこで、これからの改善は、メーカー担当者より、短い改善期間の中で、「いつまでに何に結論を出すべきか」を明示していただき、それに沿った形で改善を進めていただこうと考えています。
結局チャット形式で何が変わったか
[全体]
・コンセプト詳細ページに議論の場を設けました。
・コンセプトの情報を見ながら議論できます。
・短文の即レスでどんどん議論を進められます。
[機能]
・Enterキーで送信できます
・Shit+Enterキーで改行できます
・ドラッグアンドドロップで画像を送信できます
Wemake x オリンパスプロジェクト 「旅祭2016」出展
Wemake x オリンパスプロジェクト 「旅祭2016」出展
ユーザー検証2回目 20160229 @広島県宮島弥山
日時:20160229 10:00-
場所:広島県宮島弥山
参加者:外山、YAMAPマイスター ミルさん
ユーザー検証1回目のレポートです。
場所は広島県弥山、YAMAPマイスターのミルさんと検証を行いました。各コンセプトへの詳細フィードバックは随時各コンセプトページで行いますが、取り急ぎレポートします。
今回の山は日本三景のひとつ宮島にある弥山(みせん)です。
国天然記念物南方系から針葉樹、また原始的植物が自然のまま残っている特異な植生を成しています。モミとミミズバイ林が一緒に見られること、暖温帯性の針葉樹であるモミの木の周りに南方系の高山植物ミミズバイが群生している姿は、宮島以外ではまず見ることができません。さらに、生きている化石といわれるヤマグルマの群落があります。世界遺産に登録されたのは、嚴島神社という文化遺産と前面の海、そして弥山原始林を始めとする自然遺産の複合遺産です。
ポイント
・ミルさんは登山の際、写真撮影は山頂以外ではあまりしない。
・団体で登る場合はペースを乱してしまうため途中で撮影することは少ない。(一人登山の場合は立ち止まって山登り途中で撮ることもある)
・荷物は極力小さくしたいのでコンパクトなAirは良い。
・固定して撮るシーンはあまり想定しない-->手で色々と構図を変えながら撮ることが多い。
・防滴/汚れは気になるところなので、シリコン素材の薄いカバーがあれば使いたい。
・普段はコンデジがメインだが、一眼レフの画質には関心がある。
宮島駅入り口で集合
フェリーでいざ宮島へ。
見えてきた弥山。
天気も良くなってきました。
鹿もいました。
厳島神社です
今回は舗装された道ではなく、山道の険しいコースで登ることにしました。(あまりに険しく写真ほとんど撮れず)
今回は険しい道なので、ホルダー系のテストを行いました。
以下のような登山道でした。
ホールド感はばっちし、取り外しやすさもピカイチでした。私のバックパックでは胸の位置にバックパックのポケットがありそこにつけていましたが、ミルさんの小さめのカバンには付ける位置がなく、腰につけるもかなり位置が低く扱いにくそうでした。
出発時に取り付けを行うも、途中で内側のホールドが外れてしまい断念。内側のバネの部分が弱く少し不安。険しい山道だと途中で振動で外れてしまう恐れあり。
カラビナ部分を使用し、肩の部分に装着して使用。取り外しやすさ、ホールド感ともに問題なし。一方歩くとカメラが揺れてしまい少し歩きにくさが残る。特に手をついて岩などを登る際、カメラが岩にぶつかりそうになることもあった。
視野が開けるとこんな感じで、美しかったです。こういう場所で一眼画質を撮れるのはAirの魅力です。(接続が悪く少し苦労しましたが。。)
山頂に到着!
今回はかなり険しい登山道を選択したこともあり、他のアクセサリーを使用する機会はあまりありませんでした。ミルさん曰く、登山途中に写真を撮ることはあまりなく、山頂や景色がいい場所などのみで撮影することが多いとのこと。グループ登山の場合は、集団で登るため途中で立ち止まることが少ないこと、山登り途中で歩きながら写真を撮影すると危ないこと、そこまで必要性を感じないこと、などが挙げられるとのことです。他の一般の登山客もパシャパシャ撮るというよりも、山頂で撮影、あとはポイントで少し撮るくらいの印象でした。
ということで下山後に他コンセプトもフィードバックをいただきました。
まずはカバー系
「Airの良いところはコンパクトなところ。コンパクトさを阻害せず、かつ防滴/汚れにも対応できるカバーがあると嬉しい。ノーファインダーで撮影することが多いので、シャッターボタンは押せるようになっているといい。ネジ穴も活用したいので、そこらへんはカバーと干渉しないほうがよい。」
次に三脚や新しい構図で撮影するアクセサリー系
「市販品でかなり色々なアクセサリーが出ており、そちらを使用する方が多い。またAirの良さは円筒形のカメラを手で持って色々な構図からノーファインダーで撮ることなので、あまり固定して撮影するシーンは想定していない。」
「嵩張ることや岩場などでしまう必要があるため登山用スティックを使うことは少ない。足への負荷が軽減されるので、山登り仲間からは登山スティックを勧められることも多い。個人的には常時撮影することはない。YAMAPユーザーの中には100枚ほど道中の写真を撮る人もいる」
「充電が無くなるのは気になる。ただモバイルバッテリーはライフラインとして使用するため、あまり使わないかもしれない。一度モバイルバッテリーを接続しながら撮影し他こともあるも、うまくできず結局断念した」
ユーザー検証1回目 20160227 @奈良県矢田山
日時:20160227 10:00-14:00
場所:奈良県矢田山
参加者:外山、YAMAPマイスター Gapsさん
ユーザー検証1回目のレポートです。
場所は奈良県矢田山、YAMAPマイスターのgapsさんと検証を行いました。
各コンセプトへの詳細フィードバックは随時各コンセプトページで行いますが、取り急ぎレポートします。
富雄駅で集合し、いざ矢田山へ。
矢田山にあるハイキングコースで検証しました!
今回の検証以下段取りで行いました。
1) ハイキングコースを移動中にホルダー/マウント系のユーザー検証
2) 途中の休憩ポイントで三脚/撮影体験拡張系のコンセプトを検証
ホルダーの使用感を確認中。若干揺れてしまうため、歩いていると気になるが、アウトドアユーザーが普段使っているカラビナを活用できるのはGood。
ペグでの遠隔撮影を検証するgapsさん。接続までに時間が掛かる。ゴリラポッドと比較した場合、三脚系のコンセプトはどうしても見劣りしてしまいがち。
JOBY(ジョビー)|ゴリラポッド・グリップタイト・ウルトラフィットゴリラトーチ
バッテリーグリップ。普段はそこまで電池を充電することを意識しない。Airを持って雪山などにも登ったが、特にバッテリー切れは気にならなかった。Airを撮るときは山頂などで、あまり常時使うことは少ない。タイムラプスなどを使用する人には需要あるかも。
GEMカバー、重心の設計が難しく、うまく三脚としての機能を果たさない。防滴性のカバーはすごく重宝する。
透明なカメラケース、アクリルパイプの直径が標準レンズよりも小さい。使用するレンズを選定する必要がある。完全防滴であれば水中に沈めて使用してみたい。
ペットボトルカバー。ペットボトルと3mmネジで試作品作成。防滴性など機能は確認できた。3Dプリンタでの出力というよりも、DIYで作る方がコストパフォーマンスが良い。
ワンタッチホルスターは、ホールド感が良い。揺れることも少ないので歩きやすい。一方メジャーホルダーがどこで手に入るか分からず少し不安。
OPC拡張ケージ、プラモデルのような見た目がかっこいい。ノーファインダーで画角を確認できるものよし。ただあまりローアングルのショットを撮ることがないので、そこまで必要性を感じない。
Tree frog。デザイン性が優れており、使用感も良い。一方で既製品のゴリラポッドとの差別化が必要。
ワンタッチレベラー。縦の水平はそこまで必要ではないので、左右の水平のみで十分かも。
山頂の景色
お散歩カメラホルダーでの一枚。
カメラハンガーのテスト撮影。手が届く範囲にしかハンガーをかけられないため、そこまで高さのある写真は撮れなかった。重いレンズだと外れてしまい落下しそうになることもあった。
おまけ:山頂で知り合った登山同好会の方々にもテストいただきました。
スマホ持ってないそうです。。
次回は明日広島で行います。時間の関係で今回検証しきれなかったコンセプトは次回重点的に検証します。
よろしくお願いします。
《米Quirky創業者に学ぶ》優れたコミュニティマネージャーの3つ条件
こんばんは、Wemakeの外山です。
今回のブログは、米Quirky創業者に学ぶ優れたコミュニティマネージャーの3つ条件、です。
Ben Kaufmanのコミュニティに対する愛情と一貫したビジョンは素晴らしく、彼のCommunity Managementから学んだことをメモがてらブログに書きます。
*$185.33Mという巨額な投資を受け成長していたはずのQuirkyがなぜ倒産したかについては前回のブログ【データで見る】米Quirkyが倒産した理由をご参照ください。Community Managementは秀逸でしたが、Business Managementは少し難ありでした。。
早速本題です。
優れたコミュニティマネージャーの3つ条件
1. Communityと同じビジョンを共有すること
2. 誰よりもサービスの価値を信じていること
3. Communityに対してオープンであること
1. Communityと同じビジョンを共有すること
Quirkyのビジョン=Communityのビジョンとなることにより、Quirkyは極めて高いユーザー体験を実現しました。
Ben Kaufmanは、"Make Invention Accessible"というビジョンを実現するためにQuirkyを立ち上げました。人々は実現したい自分のアイデアを持ってQuirkyに参加します。Quirkyは彼らのアイデアを世に送り出すことに全力で取り組みます。
SMW New Yorkの講演で、Benはこう言います。
「(Quirkyは自社製品をコミュニティと一緒に開発し利益をみんなでシェアするので) コミュニティの成功が僕の成功であり、コミュニティの失敗は僕の失敗でもある。全員が成功しなければ、誰も成功しない仕組みだ。全員が同じ目線で同じ方向を向いていることがQuirkyの強みだ。」
Benは徹底してコミュニティと共有しているビジョンの実現を推進しました。1週間に3つの新製品をリリースするという強硬な製品開発スケジュール/薄利にも関わらずコミュニティに対して多くの収益分配などは後にQuirkyを大きく苦しめる施策となりますが、一方でこのような一貫したビジョンに基づく施策により多くのユーザーを魅了していたことも事実です。その結果、110万人のユーザーが参加し、4年間で合計30万件のアイデアを投稿され、家電/ペット用品/文具/おもちゃなど幅広いジャンルに渡り多くの製品が世に送り出されました。
熱量を持ったコミュニティ運営を行うためには、コミュニティマネージャーがCommunityと同じビジョンを共有すること、が極めて重要であります。
2. 誰よりもサービスの価値を信じていること
Ben Kaufmanは、Quirkyの創業者であると同時に、誰よりもQuirkyの価値を信じるエバンジェリストであったため、コミュニティメンバーの信頼を得ることができました。
彼は高校生の時、先生に気付かれずにiPodを聞きたいと思い、“Song Sling”という一見首ひもに見えるIpodアクセサリーを発明しました。その製品を量産するため、両親に$185,000に借金して中国へ行くも全て水の泡となり、彼は個人で発明を製品化することの大変さを実感します。しかし彼は諦めず、iPodアクセサリーの"Mophie"という会社を立ち上げ、展示会の来場者のフィードバックを元に製品をブラッシュアップしていく試みを行います。様々な人のアドバイスを元に改良された製品はヒット製品となります。
Quirkyに集まる人々は、若き頃の彼と同様に、自分のアイデアを具現化したいものの、方法が分からず悶々としている人々でした。Quirkyのカスタマーサポートには、80歳のおじいちゃんから電話で「ずっと前から実現したいアイデアがある。初めてパソコンを使うため近所の図書館に来た。どうやって自分のアイデアを投稿すればよいのか教えて欲しい」という問い合わせもあったといいます。
コミュニティマネージャーが自身の経験に基づきQuirkyの価値を圧倒的に信じていたことにより、参加ユーザーの信頼を勝ち取り、熱量のあるコミュニティの形成に繋がっていきました。
3. Communityに対してオープンであること
Ben KaufmanはCommunityに対してオープンな姿勢で接することにより、Communityからの信頼を得ました。
毎週木曜日のEval(Ustreamで生放送の公開評価会)は有名ですが、創業時からUstreamを使ってユーザーのQ&Aに答えていました。また初期のころよりブログなどを通じて収益分配や規約の変更について発信を行っています。2015年2月には会社が経営難に陥ったことも正直にCommunityと共有します。これはCommunityと不可分のビジネスモデルであるQuirkyでは当たり前のことといえますが、Benは極めてフランクかつ誠実にCommunityと接しています。
良い面も悪い面も含めてユーザーと共有して一緒に前に進もうとするQuirkyの運営は、他のCommunityの運営においても大いに参考になります。
初期のQuirkyのUsteramによるQ&A
Streaming live video by Ustreamwww.ustream.tv
201502のTown Meetingで資金ショートを報告
Live video by Ustreamwww.ustream.tv
おわりに
Wemakeの運営を鑑みるに、Quirkyから学ぶことは非常に多いです。かつてのQuirkyのような熱量のあるCommunityを形成できるよう、日々精進してサービスの向上に勤めたいと思います。